現代の工業生産技術により、自然素材のタイルと人工的に作られるタイルとは見分けるのが難しいほど近いものになりつつあります。セラミックタイル生産の技術進歩により、様々な模様を持ったタイルが作られ、COTTO の生産する’ マルモグラナイトタイル’ もその一つであり、自然素材のような暖かみのある風合いを持っています。今回提案するタイルサシと名付けられたバスルーム家具コレクションは、COTTO のタイルを自然に近い生の素材と捉え、生の魚を刺身として調理するように、それを細かく棒状に切り分けました。そうすることにより、タイルを３次元的に家具の表面に張り付けることが可能となり、タイルを主とするバスルームの空間に馴染む物となります。また、素材の柔らかな風合いを生かすため、タイルの目地にはパステルカラーを用い、コルクやテラコッタ等の自然素材を組み合わせました。
Project developed in collaboration with Rui Pereira
: Photos by Alfredo Dante Vallesi