すなぐは、セルロースファイバーを含んだエコ素材「グリーンチップ」で作られた砂場道具シリーズです。セルロースファイバーとは、木材をチップにしてそこから抽出されたパルプから作られた植物由来の素材です。すなぐにはこのセルロースファイバーが51%以上含まれた樹脂を使用しているため、可燃物として扱うことができ、生産、廃棄における環境負荷が小さく、リサイクルも可能です。
アイテムは鋤(すき)、スコップ、鋤簾(じょれん)、桶(おけ)の4つを用意しています。
日本に昔からある農作業道具の要素を取り入れて、射出成形品でありながら木を削ったり組み合わせたりして作られたような形状をしています。これは「グリーンチップ」の特性による厚肉成形を利用しており、強度を得られるとともに握りやすい塊形状の取っ手を実現しています。
KANEBAN ECO MATERIAL PRODUCTS
すきは、表裏で平滑な面とギザギザの入った面を用意し、従来のすきのように砂を掘り起こすことはもちろん、平滑な面で砂を盛った山を固めたり、ギザギザの入った面で砂にテクスチャーを付けて遊んだりすることができます。
スコップは、子供でも大人でも使用できるバランスの取れたサイズ感で、淵の部分に平らな面を作る事で取っ手を握った際に親指をかけて力が入れやすくなっています。また、その部分が強度を上げる事にもつながっています。
じょれんは、砂を掘る、すくう、ふるうという3つの機能を有しており、宝探しのような遊びにも適しています。丸穴のメッシュ形状は適度に砂をふるうことが出来るようにサイズ調整されています。
それぞれのアイテムの取っ手の端には穴が開いており、収納の際にフックに引っ掛けたり、名前付きのタグを結んだりといった使い方ができます。
おけは、内側が木材でできたように多面体で構成されており、砂を一杯にして中で固めてひっくり返すと多面体の砂のオブジェができあがります。
持ち手には異素材の綱を使用し、グリーンのカラーも含めアクセントとなっています。
また、底部付近には大きい段差がついており、砂や水を入れて重さがあるときは両手で段差に指をかけて運ぶ事も可能です。
すなぐは、すきやじょれんのプリミティブな形状を含めて砂場道具化する事で、誰もが幼少期に体験する砂遊びをよりクリエイティブで価値の高いものにし、さらに大人の土いじりにも活躍する長く使えるエコ素材の道具シリーズです。
PRODUCTION : Kaneban
PROJECT DIRECTION / PHOTO : Frameware