Chataku

OK-KASEI  2025

DESIGNART2025期間中に開催されるプロジェクト+STORIESにてChataku(茶托)をデザインしました。「+STORIES」は、環境問題が深刻化する現代において、プラスチックの新しい未来をOriginal Kolor Design by OK-KASEIと4人のプロダクトデザイナーが共に模索し、創り出すプロジェクトです。

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卓上金型で成形、販売可能な製品を作るという条件のもと、サイズの適したコースターをアイテムとして選定しました。
コースターの形状には日本的なクラフト要素を入れ込みました。具体的には、籠目編みと呼ばれる特徴的な竹を編み込んだコースターをモチーフに、その形状を単純化して3D化し、成形可能なスムーズな形状に焼き直しました。コースターは花受けとして使用する事も可能です。
 
 

 
 

 
 
使用する素材は、コースターの機能性に適した、滑りにくく柔らかさのあるバイオエラストマーを選定しました。原料として再生可能な有機資源を使用した、環境に配慮された素材です。
当然竹編みの工芸品であるほうが環境負荷は少ないですが、私達の生活はそれだけでは成り立ちません。このコースターにはプラスチックを使用しながらも環境への負担を減らして無理なく現状を改善していくという想いが込められています。
 
 

 
 
カラーのコンセプトについては、インテリアリサーチから、今のインテリアにおいて新鮮に見える照柿、桑茶、蒸栗、灰桜の4つのカラーを日本の伝統色から選びました。
照柿は、赤みがかった濃い橙色で、熟した柿の皮の色に似た色です。平安時代から使われている「柿色」に由来し、江戸時代には赤味の橙色を代表する色名として広く使われました。
桑茶は、桑の葉を乾燥させて作るお茶で、その色は赤みがかった黄土色です。伝統色としては、桑染(くわぞめ)の色を指すこともあり、褐色を帯びた黄色のことを指します。
蒸栗は、蒸した栗の皮を剥いた中身のような、緑みがかった淡い黄色のことです。
灰桜は、桜色に灰色がかった、明るく上品な色です。桜色よりも落ち着いた印象で、貴族の女性に好まれたと言われています。
 
 

 
 
バイオエラストマーで表現した、照柿(てりがき)、桑茶(くわちゃ)、蒸栗(むしくり)、灰桜(はいざくら)の4色は日本の伝統色でありながらモダンインテリアにマッチし、テーブルを彩ります。
 
Photos by Ariyoshi Matsuo