アリソイドのアルミフレームはハンドクラフトにより製作され、そこに吊るされた重なり合うボールチェーンが光を美しく拡散させます。アリソイドという名前は、カテナリー曲線または懸垂曲線と呼ばれるものの別名として使用されています。このカーブは建築などに広く応用され、有名な例としてはスペイン人建築家のアントニーガウディが自然界で最も美しい曲線として用いています。また、日本では古く1673 年に、児玉九郎右衛門という設計者がカテナリー曲線を用いて錦帯橋の木造部を設計しています。このアリソイドランプには、アルミフレームでボールチェーンの2 点を吊るすシンプルな構造を用い、この自然なカテナリー曲線を作り出しています。さらにその構造を回転体のフレームのように繰り返すことにより、ボリュームを感じることができます。
このランプに使用されているチェーンはファッションアイテムなどにも用いられるボールチェーンで、一つずつの球体が光を反射し、チェーンの輪郭を浮かび上がらせるとともに光のボリュームを作り出します。
細いチェーンにより作り出される光のボリュームは、空間に圧迫感を与えず、周りの空気に溶け込みます。LED は小さなシリンダーの中に、空間を照らすのに十分な光量を備えており、アルミニウムフレームはダークグレー、チェーンはグロスニッケルブラック色と真鍮色の二種類から選べます。
単体のランプには4 つのサイズが用意されています。S タイプ( フレーム直径34.5cm、高さ54cm)、M タイプ( フレーム直径43cm、高さ80cm)、L タイプ2 種類( フレーム直径51.5cm、高さ100cm または170cm)。
単体で使用することも、複数を組み合わせて大きなボリュームを作り出すことも可能です。
Interior project by Svoya studio
Photo by Alexander Angelovsky