東レ株式会社が、ポルトガル共和国シントラ市に初の欧州ショールームを開設しました。この場所は、同社の素材Ultrasuede®専用のショールーム兼ストック販売拠点です。
空間はRui Pereiraと福定良佑がデザインし、縫製工場の一部エリアを、Ultrasuedeの様々な素材に直接触れることができる洗練された展示空間にリノベーションしました。
TORAY Ultrasuede
窓のない工場内の空間に圧迫感のない落ち着いた雰囲気を作り出す事を目指し、フランスのミッドセンチュリースタイルをデザインのインスピレーションとしました。染色されたバーチ合板によるエレガントな壁面で空間を包み込み、工場の工業的な空気感との対比を作り出しています。
また、ポルトガルというロケーションを考慮し、現地で最も歴史あるハンドクラフトタイルメーカーの一つ、Viúva Lamegoの高光沢ブルーテラコッタタイルを受付カウンター、サンプル収納用サイドボード、洗面スペースに採用しました。マイクロセメント仕上げのフロア、バーチ材の壁面、塗装された鋼材什器に対して、タイルが色彩豊かなアクセントとなっています。
空間の中央には、Ultrasuedeの多彩なカラー、加工のバリエーションを見る事が出来るオリジナルのハンガーラックを設置しました。タイルで仕上げられたサイドボードの引き出しには試作品等を収納する事ができ、ANZAコレクションのベンチ、スツール、テーブルが設置されたラウンジエリアでは、直接素材の張地に座り、触れる事でそのテクスチャーを体感できます。その近くには、素材のアパレル用途に関するプレゼンテーションのため、二体のマネキンを設置しました。
ストックルームとショールームを隔てる壁には、広い窓を設置する事で二つのエリアを視覚的に繋ぎ、開放感を与えました。窓の設置されたエリアはミーティングルームとして、ミニマルなテーブルとUltrasuedeの張地で仕上げたオリジナルスツール、さらに工場との繋がりを意識したサンプル作成等に使用される工業用ミシンを配置しました。
工場からショールームに入ると、柔らかな光とバーチ材の温もり、そしてUltrasuedeの豊かな触感に包まれます。その二つのエリアのコントラストが、より洗練された空間とそこでの体験を生み出します。
2026 // Commission by Toray group.
Designed in collaboration with Rui Pereira
Photos by Francisco Ascenção