Bevel

Wooden Spoon Exhibition  2025

Bevel(ベベル)は、「木のSpoon ~手でつくるデザイン展~」のためにデザインし、福定良佑が自ら手で削って製作した木製スプーンです。カバ材の素材感を活かして、スプーンとしての機能性を維持しながらできるだけ新鮮で洗練された造形のスプーンを削り出す事を目指しました。

木のSpoon ~手でつくるデザイン展~
 
 

 
 

 
 

 
 
斜め面のみで構成された、Bevelと呼ばれる鋭角なエッジ部分をアクセントとした面構成の取っ手部から、滑らかに先端のボウル部へと面が繋がります。アウトラインは直線と柔らかなRにより構成し、ボウルの底部分も同様にやや平面的な構成を稜線Rでつないでいます。
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 
普段行っているデザインのアプローチと同じように、スケッチで基本形状の構想を練り、その後3Dデータで理想とする形状を作りました。それを3Dプリントし、見本としながらそれに近い形状を削り出すという工程で製作しました。理想の形状に近づけるために形状を確認する断面のガイドパーツも3Dプリントしました。
 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
テーブルに置いた際の浮遊感のある佇まいが美しく、使用する際の所作も凛となるようなスプーンです。
 
 
「木のSpoon ~手でつくるデザイン展~」概要

「なぜ、私たちはデザインするのか」
その問いへの手がかりとして、
私たちはスプーンづくりに立ち返りました。
スプーンは原始的な木の道具であり、ものづくりの原点でもあります。
ものづくりの楽しさを体験してもらいたいという思いから生まれた
「Ki-Ita 自分でつくる木のスプーン」のキットを使い、さまざまな分野
で活躍する人たちにお願いして、自分の暮らしや仕事の中で培った感
覚をもとに、自分が本当に欲しいスプーン” をつくってもらいました。
手を動かすことで思考が生まれ、純粋にデザインとものづくりの面白
さを感じられる。そんな体験から生まれた、十人十色のスプーンたち
をご紹介します。

主催:手でつくるデザイン展 実行委員会
実行委員:近藤俊介、田村昌紀、宮永哲文、太田寿彦、木田尚史
協賛:センプレデザイン、エフドライブデザイン、シロロデザインスタジオ